「脳にいいことだけをやりなさい!」(マーシー・シャイモフ著) を読んで
こんなことをのっけから書くのは気が引けるが、別にAmazonのレビューでもないし思い切って書いてしまおう。正直時間の無駄だったなと思う。
なぜだろう、なぜこの本を読んだあとに「圧倒的に時間の無駄だった」と感じされられたのか。
たぶん誰が読んでもそうだと思うのだが、「真新しさ」がないからだと思う。
目を閉じて考えてみてほしい。自分にとって、脳にとっていいことってなんなんだろう。例えば早寝早起きする。人の悪口、陰口を言わない、野菜をたくさん食べる、お菓子をあまり食べない、適度な運動をする etc...
そう、そうなんだ。この本には当たり前の事しか書かれていない!
こんな本が80万部をも超えるベストセラーになるなんてこの世はどうかしてる。(かく言う自分も中古で購入しているので同類だが)
正直意味不明だ、こんな本を出して売れると思っている筆者の気持ちが分からない。それでも売れるのだ。
というか人にとっての幸せなんて千差万別だし、「〇〇したら幸せになる」「〇〇しなさい」みたいな表現をしているのが正直気持ち悪い。
その一例をあげると、「幸せを呼ぶ脳の使い方・世界を旅してみる」という一章で、筆者はこう述べている。
本当に満たされた人々は「みんな自分と同じ、誰もが愛と幸せを求めている」と信じていて、大きな家族の一員だという気持ちから、いつでもどんなことでも人々の役に立ちたいと考えている。
言ってることは分かる。だからといって、世界を旅したからそのような気持ちになれるかというとそうではない。確かに旅をすることは大事だが、果たして「世界の一員」であることを感じるために世界を旅する人がいるのだろうか。
「おれは世界の一員だと感じたい!!!だから旅にでる!!!」
絶対にありえない。旅なんてものはしたいからするのである。カレーを食べたいから食べるのと同じだ。
まぁそんなこんなで、チョイ買いしたもののかなり内容の薄い一冊だった。